J-Stage Navi 制作通信 7

【LiveUpCapsules『スパイに口紅』関係者の皆様へ J-Stage Navi制作通信  2017.1.16】

公演の際とても大事なこと。
人材
タイトル
ビジュアル
キャッチコピー

戯曲(脚本)が優れていることが大事なのは、当たり前。故に、それ以外で大事なことの話し。

人材、大事。
プロデューサーの仕事の中で一番大事なのが、人材を揃えることである。出演者、スタッフ共に。芝居は究極の集団芸術だから、人材にかかっている、それはそれは重要なこと。

タイトル、大事。
制作講座の際、「タイトルは誰が決めるのでしょうか」と尋ねると、皆、キョトンとする。それは、作家以外に誰がいるのだ?、故にそんなこと考えたこともない、の、キョトンだ。タイトルをつけるのは凄く難しく、才能が必要だ。そう、特別な才能と言っても良いものだから、作家がイイタイトルを考えられるとは限らない、そう思ってイイ。
私が座付き制作をしていた劇団ショーマでもタイトルを決めるのに何時間も費やした作品もある。作家、高橋いさをが、スッと決めてくることが多かったが、そうでない時はホントに、4人位のスタッフが頭を付き合わせチラシ制作のタイムリミットギリギリまで、何日も何日も考えた。今考えてみると、話しあったわけではないのに、頭を付き合わせていた4人は、タイトルが重要だという認識を持ち合わせていたのだな。
また、後に知ったことだが、本のタイトルは編集者がつけることも多いらしい。特に新書。新書はタイトルのインパクトで売り上げに相当の差が出る。タイトル勝負と言ってもイイ。
というわけで、タイトルはとても大事。名作と呼ばれるものはタイトルも秀逸である。
さて、今回は『smoke』が当初の仮タイトルだった。煙草の煙モクモクな感じのイメージから。が、同名の映画もあるし、横文字のタイトルはダメと却下。横文字のタイトルは印象が薄く、イメージもしにくいと、私は思っている。タイトルは絶対日本語がイイ。そして、タイトルには“スパイ”を入れ、100本ノックをやろうと、10案位をまず提案する。と、むらたんから『スパイに口紅』と、きた。「お、イイかも」。少し寝かせて、仮チラシなどには(仮)で入れていくうちに、馴染んできた。本チラシ合わせて決定。
『スパイに口紅』
100本ノックしないで済んだ・・・ホッ…。

ビジュアル、大事。
今回はJ-Stage Naviの支援企画という事もあって、チラシデザインは、うちのHPや営業カタログなどのデザインを一手に引き受けてくれている林拓郎くん(拓ちゃん)にお願いする。まずは、企画書と現段階でのむらたんの構想を話し、仮チラシがあがってくる。カッコいい!

役者さんたちからも、大好評! この盛り上がりのまま、本チラシ会議へ。
拓ちゃんからいくつかのイメージビジュアルがあがってきている中、本チラシの方向性は勿論、宣伝方法、作戦にまで話しは及び、丸1日近く会議。作品の主軸がハッキリしているので、三人(むらたん、拓ちゃん、私)のイメージにズレはない。カッコ良く、インパクトがあり、実現可能なビジュアルの絞り込み、表も裏も具体的になっていく。
チラシに掲載する文章は私からの提案で進む。企画書の自画自賛も難しいが、チラシに掲載するキャッチコピー的な宣伝文句はさらに難しい。正直まだ無名ではあるが、魅力や才能に溢れた人材が集まっているので、観なきゃ損!、その思いを込めた文章にした。
数日後、本チラシのデザインがあがってくる。カッコいい!

チラシ表

 

 

 

 

 

 

 

数日後、オリジナルチケットのデザインがあがってくる。カッコいい!

 

 

 

 

 

 

 

企画書もいつものようにスタイリッシュにあがってくる。

企画書表紙

 

 

 

 

 

カッコいいの連発だが、これって凄く大事。舞台は幕があがらないことには“絵”がみえてこない。それは映画(映像)と大きく違う事であり、宣伝の難しさに繋がっている。作品のイメージが宣伝には必須、だから舞台の場合はチラシ等のビジュアルが作品のイメージになる。だから、カッコ悪いより、カッコイイのがイイに決まってる。

外堀が埋まっていく。

追伸:小屋入り2日前、最後のビジュアルものがあがっくる。
もう1回、言うよ。
カッコイイ。
劇場にいらした方へのお楽しみグッズ出来上がり!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です