J-Stage Navi 制作通信 9

【LiveUpCapsules『スパイに口紅』関係者の皆様へ J-Stage Navi制作通信  2017.1.18】

顔合わせ、初日のこと。

はじめましてや、今回もよろしくのご挨拶。
制作的なお知らせ。
作家、演出家であるむらたんからの作品のお話しあれこれ。

出来上がっているシーンの読み合わせ。

私はこの読み合わせの時、脚本をみないことが多い。
字を追わないということ。
短いシーンを役をシャッフルして読み合わせ。
と、「あれ、さっきと、本変わった?」とあり得ない錯覚をおこしていることに気づく。

この日に書いたtwitter
「字を追う。想像が及ばない。が、俳優の声がのっかると、そこには情景が見えてくる。
村田裕子の書くセリフはリズムがあるから、読み手の俳優が変わるとその俳優の
リズムになり情景の色が変わる。どんなキャスティングになるのか楽しみ膨らむ初顔合わせ。」

戯曲は小説と違って読むのが難しい。
それはある意味戯曲の完成は、舞台にのっかった時であるからだ。
良い舞台の戯曲を読むと、あまりに台詞として書かれていないことに驚くのではないかと思う。
「説明台詞」という、揶揄する言葉があるように、台詞で説明している作品はつまらない。
むらたんの書く本は、本当に一言一言にいっぱいの意味が含まれている。
時には、台詞なんてないこともある。

今回の『スパイに口紅』で、私が大好きな台詞は、「○○」だ。
たったの2文字である。
この2文字にどれだけのことがこめられているかは、観ていただけたらわかると思う。
秀逸な台詞。

作品は参加している全員で彩られていく。

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